Velvet Yellow

芸術新潮 連載「日々の花」11月号

2015.10.26 

写真 1

芸術新潮で連載させてもらっている「日々の花」11月号は、帽子作家のスソアキコさん。

スソさんは、コムデギャルソンのパリコレ用の帽子も作る、スペシャルな帽作家でありながら、他にもジャミジャミ星人の絵本や「スソアキコのひとり古墳部」という本も出されているものすごく多才な方です。にも関わらず、いつもとっても気さくにお話して下さって、そこも素敵だな〜と憧れる人です。

スソさんは金沢出身で、九谷焼の食器で育ったせいか白い器やシンプルな器が苦手なのだという。そして、ガラスに花をいけるというのが「可愛らしすぎ」て、なんとなく自分らしくなく「恥ずかしい」感じがするとお話しして下さった。白い食器ばかりがもてはやされがちな昨今、独自の美意識を持っているスソさんはやっぱり素敵だな〜〜と思う。

そして、「気持ちのいい花瓶」について思うこと。

どんな料理を盛っても美味しそうに見せてくれる使い勝手のいい器があるように、たとえいけるこちら側にセンスや技術が乏しくとも、ただ花を差入れるだけで、どんな花を入れてもいい感じにしてくれる、いけるのが「気持ちのいい花瓶」というものがある。「日々の花」を気軽に楽しむために、この「気持ちのいい花瓶」をひとつ持つことをお勧めしたい、と思っています。「気持ちのいい花瓶」に、そっと花を差入れたとき、それまでは何でもなかったひと枝が、生命力に溢れ、生き生きと躍動し始める。この瞬間、すっと風が吹く。私にとって、この瞬間の爽快感は、花が飾ってあること以上に、日々の花をいける大きな喜びです。