どんな花にも合うようにと、無難な筒型のクリアーのガラスの花瓶を選ぶ方も多いと思いますが、その花瓶は、いけるのが最も難しい花瓶です。
花をいけても花瓶は何もしてくれないので、花の分量もセンスも技術も大いに必要とされる花瓶なのです。
花は、花瓶がいのち。
花瓶との出会いによって、花は様々に違う表情を見せてくれます。
どんな料理をさっと盛り付けても美味しそうに見せてくれる
使い勝手のいいお皿があるように、
ただ花を差し入れるだけで、どんな花もいきいき
と存在感をぐっと引き出してくれる「力のある花瓶」というものがあります。
暮らしの中で、花を気軽に楽しむためにこそ、
そんな花瓶をひとつ持つことをお勧めしたい、と思っています。
「花瓶専門店」で紹介する花瓶は、テイストや、時代や国は実に様々ですが、
どれも「力のある花瓶」だけです。
華やかなバラも、道端の楚々とした一枝の草でも、そっと投げ入れるだけで、
生き生きとその花の存在感を際立たせてくれる花瓶ばかりです。
国内外で私が集めた「力のある花瓶」の展示・販売会は、不定期で開催しています。
これまでに行った花瓶専門店のご紹介のために制作したDMの写真とエピソードを少しご紹
介。
●2023年6月、緑の居場所デザインアトリエにて、初の「花瓶専門店」開催
緑の居場所デザインの「花瓶専門店」として、初めてアトリエ開催しました。
魔法をかけてくれる花瓶たち。
コロナになって、海外の骨董市に行けなくなってしまい、最初は途方に暮れていましたが、、、国内の骨董市や、骨董の市場で、国内外の花瓶を探して、こつこつ、「力のある花瓶」を集めました。
前回の展示会の時の数には及びませんが、どれも、花をいけるのが楽しくなる花瓶ばかり。
会場で気に入った花瓶に実際に花をいけてみて、「いけ心地」をお試しいただけるように、お花をたくさんご用意しました。
3日間、友人、知人、初めましての方もたくさんの出会いがありました。
初日はあいにくの大雨にもかかわらず、多くのみなさまがずぶ濡れになりながら、足を運んでくださって・・・。
皆様、本当にありがとうございました。
撮影:市村美佳子
今回初めてイメージヴィジュアルの撮影も行いました。
●2022年3月、DEE’S HALL 市村美佳子の「花瓶専門店」
コロナで海外に行けなかった中、国内の骨董市で集めた花瓶で開催しました。
和も洋も、古い物も新しい物も、シックな物も、カラフルでキッチュな物も、枯れた物も、好きなものは大好き!!という珍しい趣味なので、海外に行けなかった分、この時は日本の物が多く集まりました。
DMの撮影は、何処で、どんなふうに撮ってもらうか、、、
毎回、スケジュールぎりぎりまで悩みまくるのですが、この時はほんとうに危なかった。
カメラマンの佐伯さんと私の大丈夫な日が1日だけ。
しかも、屋上での自然光で撮影したい、、、一か八かの撮影。
佐伯さんが日帰りで大阪から駆けつけてくれた朝は、どんより曇り空だったけど、、、撮影していたら奇跡的に一瞬晴れた!
全てに感謝。
撮影:佐伯慎亮さん
●2020年1月、DEE’S HALL 市村美佳子の「花瓶専門店」
この時は、コロナ前だったので、イギリスの友人の家に居候しながら、今日はこっちのアンテイークマーケット、明日は、この街のアンティークセンターと
毎日、アンティーク尽の旅をした日々を懐かしく思い出します。。。
花瓶、一つひとつに出会った時の旅の思い出が詰まっています。
撮影:佐伯慎亮さん
●2018年4月、DEE’S HALL 市村美佳子の「花瓶専門店」
撮影は、大好きな佐伯慎亮さんにお願いしました。
佐伯さんは当時、淡路島に住んでいたのに、この写真を撮るために駆けつけてくれました。感謝!
アトリエの黄色の壁の前に、国内外で集めた花瓶を並べて。
壁に掛かった右側の黄色の作品は、沖順子さん。
左側は、仲田智さんの作品です。
向かって左のチェストは北欧のビンテージ、真ん中の花台はアメリカのアンティーク。
そして、右の黒い家具は、江戸時代の酒田(山形)の家具。
花瓶も、家具も、アート作品も、、、時代も国もめちゃくちゃ。
カオス(笑)。
只今、こちらウェブサイト上の「花瓶専門店」の開催も準備中です。
準備が整いましたら、HPのnewsページ 、メールマガジンのほか、instagram、FacebookなどのSNSにて随時お知らせいたします。
ぜひチェックお願いします。
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